職場で必須!信頼関係を築くコミュニケーションとは?!

仕事をしていく上でコミュニケーション能力が必須なのは今や常識。接客、接遇、クレーム対応、プレゼン、折衝。そして、人材育成、OJT、人間関係を壊さない叱り方。「えっ!そんなに色々あるの?」って思いましたか?。大丈夫です!!全部基本は同じ。基本がわかれば、どんな場面でも応用が効きます。コミュニケーション能力は圧倒的に「後付け」の能力。延べ20000人の研修をしてきたプロの講師が「すぐに使える職場コミュニケーションの全て」をお伝えします

会話ネタを探す前に知っておくべき会話術の基本

 

 

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  会話力は後付けの能力

 魅力的な会話ができるようになりたいけれど、そんなの私にはムリ。

もしそう思った人がいたら、全否定します!

 それは、学校で習わなかっただけ。親が教えてくれなかっただけです。

 ちなみに、「魅力的な会話のできる親や周囲の大人」に囲まれて育った人達は、自然にそれが身についているかもしれません。そしてそれが先天的な「性格」だと思われていることと思います。

 でも、コミュニケーション能力は絶対的に後付けの能力。誰だってアメリカで育てば英語で話しているはずです。

 スマホを使いこなしてSNSでやりとりする術を身につけてきたように、「使えるようになりたい」という思いと、正しい知識・経験があれば、誰でもできるようになります。

  コミュニケーションはキャッチボールとよく言われますが、キャッチボールだからキャッチが先。キャッチしたボールを投げ返す。これが基本。

 でも、本人はキャッチボールしているつもりなのに、実はお互いに投げ合うだけの雪合戦状態になってしまっている会話がけっこう多かったりします。

 人間は、相手の話を聞いて刺激を受けると、それに関連した自分の話を思い出して、口に出してみたくなります。すぐには口に出さずとも、それをいつ言おうか、どう言おうか頭の中で考えて、相手の話をちゃんと聞いていなかったりすることもあります。

「この間、私ね、~なことがあって、私すごく頭にきちゃってさあ」という話を聞きながら、「そうそう、そういえば私なんて、もっとひどい目にあったんだった」と頭の中で反芻されて、「あら、私なんかもっとひどい目にあったのよ・・・」と自分の話に持っていく。

「私、昨日〇〇っていう映画見たんだけどさあ」「あ、〇〇ね、私も見た見た!あの映画さあ・・」相手が話し始めた話題を横取りして話し始める。

自分では気づかずに結構やってます、私も (-_-;)。

   だから、会話の基本マナーは、ちゃんと心して相手の話を聞くことから

会話の基本マナー

  1. 話している人の邪魔をしない
  • 相手の話を遮らない 腰を折らない 相手が言い終るまで集中して聞く 
  • 話を独占しない 相手の話を奪わない 譲り合う  

「あたりまえ」のことばかりですよね?でも、そのあたりまえのこと、意外とやっていないかもしれません。1対1の時は気を付けていても、グループでの会話でも実践しているでしょうか?

 例えば飲み会の席、誰かが話している時にいきなりトイレに立つ人がいます。あるいは、「次、何頼む?」とメニューを広げる人がいます。誰かが話している最中であれば、話を遮ったりしないように話の区切りまで待ってからトイレに行くとか、メニューを広げるという、なにげないマナーを心得ていない人を時折見かけます。

  あるいは、料理が運ばれてきた際に、話がいったん中断することはよくありますが、それまで話していた人への気遣いができているでしょうか?

 話の途中で料理が運ばれてきて、みんなの注意が料理の方に向いてしまった後、一段落したら「あ、それでその後どうなったの?」と話を戻してくれる人がいると「ステキな人だな」と感じます。ところがけっこうな割合で、それまで話していた人のことは忘れられて、次の話題に行くことがあります。

 それは、それまで話していた人の気持ちを寂しくさせます。「あ、結局自分の話には誰も関心をもっていなかったんだ」と感じさせてしまうからです。

  もちろん、そのようなことをやってしまっている人に悪気はありません。ただ、それが人の心理をマイナスにするということを知らないだけです。教えてもらったことがないだけです。知っていれば誰でも気遣いできるような簡単なことです。

 「知らないでやってしまう」=本人が無意識ということ。そしてこの「無意識」ほど怖いものはありません。なぜならば、いつも、なにげなく繰り返してしまうから。本人は「悪い」と思っていないし、他人から非難されるようなことでもないので、知らず知らずのうちに繰り返し、なんとなく嫌われていく、嫌われるところまでいかずとも、話していて「魅力的な人」とは見られません。

 2.「聞いていますよ」のシグナルを出し続ける
  • 相手に体を向けて 相手を見て 
  • うなずいて あいずちを打って 
  • 相手の気持ちに沿った表情で

 これもあたりまえのことばかり。でも実践できていますでしょうか?

忙しい時も、考えごとがある時でも、相手の話がつまらないと思っても、実践していますか?

 そしてまた、複数人の会話でも。

 人は、自分が話を聞いている姿を相手に見られている意識はあまりありません。特にグループで会話をしている時は、それが顕著です。自分に関心がない話の時は、心ここにあらずのような顔をしていたり、スマホを見ていたり。

 でも、話している人には、そんな姿がちゃんと見られています。そして思っています。「この人は自分の話に関心がないんだな」「この人にはつまらない話なんだな」。でも当然のことながら、そんな聞き方をしている人の態度を注意する人なんていませんから、うっすらと、なんとなく人が遠ざかっていく、それだけです。

  いくら相手の話を聞いていても、「ちゃんと聞いていますよ」というシグナルを出さないと、相手には伝わりません。聞いていることになりません。

 そして、そんなシグナルを出す際のポイントは、「目線の強さ」です。

話している時、メッセージは口から出します。

聞いている時のメッセージは目線です。ちょっと強めの目線で相手の目や顔を見る。

「そうなんですか」

 目を見開いて、瞳が大きくなると、自然に眉毛が上がります。

欧米では「アイブロウ・フラッシュ」と言われ、眉毛を上げて、0.5秒ぐらい目を見開くことが、歓迎の意思表示だと言われます。

  ですから、会話の基本マナーで、一番先に気をつけなければいけないのは、「聞き方」であることがおわかりいただけましたでしょうか?